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更新日 : 2006-05-14

 
巷でよく聞くパテントポートフォリオ・知財ポートフォリオとは何なのか、そもそもポートフォリオとは何なのかについて説明しています。

 

よくパテントポートフォリオ(PP:Patent Portfolio)という言葉を耳にします。

 

ポートフォリオとは、

 

  1. 携帯用書類入れ
  2. 写真家やデザイナーなどが自分の作品をまとめたもの
  3. 経済主体(企業・個人)が所有する各種の金融資産の組み合わせ。収益性の異なる方向を持つ商品を組み合わせることで,リスクを分散させる投資手法。ポートフォリオ-セレクション

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

という意味があります。一般的にはポートフォリオというと3をイメージします。

 

金融資産ポートフォリオとは簡単に言ってしまえば、1000万円の資産のうち円預金はいくらか? 外貨預金はいくらか? 日本株式はいくらか? 外国株式はいくらか? 投資信託はいくらか? と金融資産がどのような比率になっているか、その組み合わせを指します。

 

例で言うと、1000万円の資産が

 

  • 500万円 (50%) : 円預金
  • 300万円 (30%) : 日本株式
  • 200万円 (20%) : 外国株式

 

のような金融資産の組み合わせになっていることをポートフォリオと言います。上記の説明の通り、複数の金融資産を組み合わせることでリスクを分散しています。

 

この金融資産を知的財産権(または無形資産)に置き換えたものが知財ポートフォリオまたはIPポートフォリオと言えます。

 

知財ポートフォリオ・IPポートフォリオ、もっと広義に無形資産ポートフォリオは、

 

無形資産全体の組合せ(特許、意匠、商標、ブランド、著作権、ノウハウ、のれんなど)

 

となります。パテントポートフォリオ(PPM:Patent Portfolio)と言えば、特許に限定していますので、

 

どの技術分野(=事業分野)にどれくらいの特許を保有しているか

 

簡単に言うのであれば、IPC(国際特許分類)別の特許保有件数なども簡単ではありますが一種のパテントポートフォリオだと思います。

 

特許庁のサイト工業所有権審議会法制部会知的財産専門サービス小委員会報告書というレポートがあり、第I章 知的財産の取得から戦略的活用へでパテントポートフォリオについて述べている箇所があります。それによれば、

 

パテントポートフォリオは、企業が保有する特許の評価と業界の技術動向を踏まえた全体としての強み弱みを判断する際に活用する指標であり、特許戦略の構築、ライセンス交渉の有利な展開、研究開発戦略の構築等のベース

 

となるもの、という定義がされています。

 

各企業ごとにパテントポートフォリオの形があるとは思いますが、一番重要なのは保有している特許の有効活用、およびその後のR&D活動への好循環を生み出すために、PPを使うことだと思います。