Vol.009(2006-07-31)


■Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 1:特許検索のネタ
 2:特許分類を探す
  2-1:前回の復習
  2-2:特許分類を探すためのツール
  2-3:パテントマップガイダンスの使い方
  2-4:IPCを確認していく
 3:特許検索の鉄則
 ◇ショートカット



1:特許検索のネタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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Vol.6より、CMでもお馴染みのパナソニックのお掃除ロボット
搭載エアコンを特許検索のテーマとして、約2ヶ月にわたって
以下の5回シリーズでお届けします。


 1回目:特許検索の基本を学ぶ (発行済)

 2回目:キーワードを選定する (発行済)

 3回目:特許分類を探す    (今回)

 4回目:いざ検索!

 5回目:Excelで検索結果を整理


この5回シリーズの内容をしっかりと理解すれば、仕事に
おいても役立つ特許検索スキルを得ることができます。


<<今回からメールマガジンをご購読いただいている方へ>>


パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンは知ってますか?


もしもご存じない方は、こちらのサイトを見てください。


■パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコン
 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=CS-X286AS


さて、パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンに関する
開発ストーリーを読むと、


■お掃除ロボット搭載エアコン 開発ストーリー
 http://panasonic.co.jp/products/story/aircon/case01/case01.html


開発ストーリーの末尾に

 また、商品の開発途中で新たに生まれた技術やアイデアは
 次々と特許出願される。今回のフィルターお掃除ロボット
 に関しても、開発を終えてみると、60件もの特許出願(※4)
 となった。これは、従来のエアコン1機種開発における
 特許出願数の2倍近い数字だった。

 ※4: 特許出願件数60件
     2004年11月現在

とあります。


つまりパナソニックのお掃除ロボット搭載エアコン関連特許は
最低60件はあることが分かります。


このお掃除ロボット搭載エアコン関連特許を網羅的に検索する
ための方法を、解説していきます。



2:特許分類を探す━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-1:前回の復習


しばらく時間が開いてしまいましたので、第6,8号の内容を
少し復習しましょう。

第6号(=シリーズ第1回)では、検索項目の抽出を行いました。


 種別  :特許
 権利状況:不明
 番号  :不明
 出願人 :パナソニック(松下電器産業)
 技術分野:エアコン


検索項目を抽出した後に、今回の検索対象技術である「お掃除
ロボット搭載エアコン」の技術的特徴を抽出しました。


 技術分野 :エアコン
 技術的特徴:フィルタを自動的に掃除する


検索項目と技術的特徴の抽出、この2つは非常に基本的なこと
ですが、検索初心者のうちはノートなどに書き出しておくと
良いと思います。


次に第8号(=シリーズ第2回)では、キーワードの選定を
行いました。


特許検索の鉄則015を覚えていますか?


 網羅的な(=モレの少ない)特許検索を行うために、
 キーワードの類義・同義語を選ぶ


です。今回であれば"エアコン"というキーワードだけでは、
網羅的な特許検索を行うことができませんので、類義語・
同義語を選びます。


キーワードの選定には主に4つの方法がありましたが、
この方法を用いることで


 エアコン
 クーラー
 空調
 空気調和
 冷暖房(装置)


のように類義・同義語を選定することができました。


━━━━━━━━━━━━━2-2:特許分類を探すためのツール


今回はシリーズ第2回で選んだキーワードを基に特許分類を
探していきましょう。


特許分類には


 国際特許分類(IPC:International Patent Classification)

 FI (File Index)

 Fターム (File Forming Term)


の3つがあります(今回はIPCを探します)。


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上記以外に、米国には米国独自の米国特許分類(USC)が、
欧州には欧州独自の欧州特許分類(ECLA)が存在します。

特許分類については、

e-Patent Map.net 特許分類

で解説していますので、参照してください。

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この特許分類を探すためのツールとして


パテントマップガイダンス
 http://www5.ipdl.ncipi.go.jp/pmgs1/pmgs1/pmgs

PATOLISサーチガイド
 http://search.p4.patolis.co.jp/search.html?kk=0001


のいずれかを使います。


本シリーズではパテントマップガイダンスを使う方法を説明
していきますが、PATOLISサーチガイドを使っても大きな
違いはありません。


それでは、

 パテントマップガイダンスを使って
              エアコンに関連するIPC

を探していきましょう。


━━━━━━━━━━2-3:パテントマップガイダンスの使い方


パテントマップガイダンスのトップページに行きましょう。


http://www5.ipdl.ncipi.go.jp/pmgs1/pmgs1/pmgs


パテントマップガイダンスは大きく


 ●照会
 ●キーワード検索
 ●キャッチワードインデックス(IPC第6版)検索 
 ●FI−IPCコンコーダンス検索


の4つから成り立っています。


キーワードからIPCを探し出すには2つ目の"キーワード検索"を
使います。


キーワード検索には、

  キーワード

   AND

  サーチ範囲 (分類コード、テーマコード)

とあり、右側には

 照会画面

 FI
 FIハンドブック
 IPC(最新版)
 Fタームリスト
 Fターム解説


をラジオボタンで選択できるようになっています。


キーワードのセルに、シリーズ第2回で選んだキーワードを
入れていきます。なお、サーチ範囲はブランクで大丈夫です。


次に右側のラジオボタンはIPC(最新版)にします。


今回はキーワードからIPCを選ぶことを目的としています。


もしもFIを選びたいのであればFIまたはFIハンドブックを
Fタームを選びたいのであればFタームリストまたはFターム
解説を選択します。


以上が、パテントマップガイダンス・キーワード検索の基本と
なります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━2-4:IPCを確認していく


それでは選定したキーワードを1つずつ入れていきましょう。

 キーワード:エアコン
 サーチ範囲:(空白)
 照会画面 :IPC(最新版)

として、検索ボタンを押しましょう。


すると結果が表示されます。検索結果は


●検索結果 ヒット件数 1 件(1-1件目を表示中)

B65G51/08 ・・搬送媒体の制御または,条件づけ
     (コンプレッサーにおけるものF04;
      エアコンディショニング,例.気力系における
      脱水F16L55/09)  


となりましたか?


また検索キーワードで用いたエアコンが赤太字になっている
ことを確認しましょう。


キーワードでIPCを選ぶとは、IPCの説明・定義中に含まれる
キーワード検索していることに他なりません。


この場合、確かに"エアコン"というキーワードでヒットして
いますが、B65G51/08というIPCそのものはエアコン関連のIPC
ではなさそうです。


エアコンの特許であっても、出願人が【発明の名称】に"エア
コン"というキーワードを用いているとは限らない、また、
エアコン関連のIPCの説明・定義に必ずしも"エアコン"という
キーワードが含まれているとは限らない、このためにシリーズ
第2回で説明したような方法で、わざわざキーワードを選んで
いきます。


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B65G51/00は

 流体の流れまたは圧力によるパイプまたはチューブ中での
 物品の運搬;平らな面上,例.樋の底部上で,物品をその
 面に位置しているジェットによる運搬

です。検索結果のB65G51/08をクリックするとメイングループ
B65G51/00内のIPCをすべて表示します。

IPCに関する説明は

http://www.ipdl.ncipi.go.jp/HELP/pmgs/database/format_summary.html

を参照してください

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今回のメルマガはここで止めておきます。


パテントマップガイダンスで、キーワードからIPCを選ぶ方法
は既に分かっていただけたと思いますので、是非とも

 クーラー
 空調
 空気調和
 冷暖房(装置)

でキーワード検索をしてIPCのあたりをつけてみてください。


次回は、特許分類を探す(後編)として、この残りのキーワード
からIPCを探していく作業を解説します。


3:特許検索の鉄則━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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本号の解説の中から鉄則として3つまとめます。

■特許検索の鉄則017

 主な特許分類として

  国際特許分類IPC、FI、Fターム

 の3種類がある(その他USCやECLAなど)。


■特許検索の鉄則018

 キーワードから特許分類を選ぶツールとしては

  パテントマップガイダンス
  PATOLISサーチガイド

 がある。

■特許検索の鉄則019

 キーワードからIPC(またはFIやFターム)を探すことは、
 IPCの説明・定義のキーワード検索をしていることと同じ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ショートカット
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・パテントマップガイダンスPATOLISサーチガイドe-Patent Map.net 特許分類検索項目の概要(特許分類について)


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2006-11-11 : 更新