Vol.012(2006-09-12)


■Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 1:特許検索のネタ
 2:前回の宿題:検索式を完成する
  2-1:検索式を完成する
  2-2:ヒット件数の確認
 3:検索結果を整理する
  3-1:整理すべき項目
  3-2:IPDLからのリスト作成
  3-3:Excelで検索結果を整理する
 4:特許検索の鉄則
 ◇ショートカット



1:特許検索のネタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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Vol.6より、CMでもお馴染みのパナソニックのお掃除ロボット
搭載エアコンを特許検索のテーマとして、約2ヶ月にわたって
以下のようなシリーズでお届けします。

今回はシリーズ最終回です。


  1 回目:特許検索の基本を学ぶ (発行済)

  2 回目:キーワードを選定する (発行済)

 3-4回目:特許分類を探す    (発行済)

  5 回目:いざ検索!      (発行済)

  6 回目:Excelで検索結果を整理 (今 回)


このシリーズの内容をしっかりと理解すれば、仕事に
おいても役立つ特許検索スキルを得ることができます。


<<今回からメールマガジンをご購読いただいている方へ>>


パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンは知ってますか?


もしもご存じない方は、こちらのサイトを見てください。


■パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコン
 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=CS-X286AS


さて、パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンに関する
開発ストーリーを読むと、


■お掃除ロボット搭載エアコン 開発ストーリー
 http://panasonic.co.jp/products/story/aircon/case01/case01.html


開発ストーリーの末尾に

 また、商品の開発途中で新たに生まれた技術やアイデアは
 次々と特許出願される。今回のフィルターお掃除ロボット
 に関しても、開発を終えてみると、60件もの特許出願(※4)
 となった。これは、従来のエアコン1機種開発における
 特許出願数の2倍近い数字だった。

 ※4: 特許出願件数60件
     2004年11月現在

とあります。


つまりパナソニックのお掃除ロボット搭載エアコン関連特許は
最低60件はあることが分かります。


このお掃除ロボット搭載エアコン関連特許を網羅的に検索する
ための方法を、解説していきます。



2:前回の宿題━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-1:検索式を完成する


前回は、IPDLの公報テキスト検索を使って


 (出願人/権利者=松下電器産業)
 and FI=(F24F1/00,371A or F24F1/02,381A or F24F11/02M)


で検索すると、件数が多いため、


 (出願人/権利者=松下電器産業)
 and FI=(F24F1/00,371A or F24F1/02,381A or F24F11/02M)
 and ????


この????の追加検索項目を考えるところで終了しました。


みなさん、この2週間のあいだ考えてみましたか?


この検索式は


 松下電器産業出願のエアコン関連特許の中で
             エアフイルタ−に関するもの


となっています。今回の調査対象技術の特徴は


   技術的特徴:フィルタを自動的に掃除する
                  ~~~~

ですから、"掃除"に関連するキーワードを入れれば良いという
ことに気付きましたか?



それでは、回答です。


 出願人/権利者=松下電器産業
 and FI=(F24F1/00,371A or F24F1/02,381A or F24F11/02M)
 and 要約/請求項=(掃除 or 清掃 or 洗浄)


私はキーワードとして掃除・清掃を選択しました。


※掃除・清掃の他に、浄化・清浄なども考えましたが、浄化・
 清浄を入れると"空気清浄器"のような特許もヒットして
 しまうために、キーワードとしては採用しませんでした。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-2:ヒット件数の確認


それでは、完成した検索式を使ってIPDLで件数を確認します。


公報テキスト検索
http://www8.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjktb.ipdl


各項目のプルダウンメニューを

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 検索項目選択 |       検索キーワード
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出願人/権利者|松下電器産業
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FI      |F24F1/00,371A F24F1/02,381A F24F11/02M
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要約/請求項 |掃除 清掃 洗浄
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                     ※検索方式はOR

として公報種別ごとに検索すると、

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 ヒット件数  | 公報種別
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    82件  | 公開特許公報 (公開、公表、再公表) 
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     1件  | 特許公報 (公告、特許)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                   ※2006年9月11日現在

となります。


パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコン関連特許は、
公開ベースで82件、登録ベースで1件あることが分かります。




3:検索結果を整理する━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3-1:整理すべき項目


検索した際に検索しっぱなしではいけません。


検索結果を整理しておく必要があります。それでは、検索結果
としてどのような項目を整理しておけば良いでしょうか?


必要なのは番号データ(出願番号・公開番号・登録番号)や
日付データ(出願日・公開日・登録日)です。


次に出願人名、発明の名称です。


※今回は出願人を松下電器産業に限定していますが、出願人
 限定をしていない特許検索では必ず整理しておきましょう


必要に応じて特許分類(IPC・FI・Fターム)や要約なども
整理しておくと後々役立つでしょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━3-2:IPDLからのリスト作成


最近では商用データベースからCSV形式で特許の書誌的事項を
ダウンロードできるようになっています。


※CSV:Commma Separated Value


IPDLには残念ながら書誌的事項をダウンロードする機能は
ついていないので、コツコツ地道にコピー&ペーストで
データをコピーしていかなければいけません。


※有料ソフトにIPDLデータから書誌的事項のリストを作成する
 機能を有しているものがあります



━━━━━━━━━━━━━ 3-3:Excelで検索結果を整理する


ここでは公報種別・公開特許公報でヒットした82件のデータを
Excelでまとめる際のちょっとしたコツを紹介します。


一覧表示をクリックすると

 ・通し番号
 ・公報番号
 ・発明の名称

が表示されます。


このページ全体をコピーしてください。


そしてExcelを起動します。


Excelが起動したら、Ctrl+Vでコピーしたデータを貼り付けて
下さい。


おそらくA1のセルにヒット件数 82 件、B3のセルに通し番号の
1が来ていると思います。


C3セルには


特開2006-234187 空気調和機のフィルター装置


のように公報番号と発明の名称が続けて入っています。


この公報番号と発明の名称をうまく切り分けることができれば


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
No | 公報番号 | 発明の名称
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1 |      | 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2 |      | 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


のようなリストができますね。


ここで役立つのがExcelの区切り文字です。


C列を選択して、


[データ] → [区切り文字]


をクリックしましょう。すると区切り文字位置指定ウィザード
が立ち上がります。始めの画面で


"スペースによって右または左に揃えられた
             固定長フィールドのデータ(W)"


を選択して、次へを押します。


すると、データのプレビューのところで上向きの黒矢印が


        ↑
特開2006-234187 | 空気調和機のフィルター装置
        |

のような感じで表示されていると思います。


これは公報番号と発明の名称の間でデータを区切りますよ、
ということを表しています。


あとは完了ボタンを押せば、公報番号と発明の名称がきれいに
区切られます。このように区切り文字を使えば


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
No | 公報番号 | 発明の名称
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1 |      | 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2 |      | 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


のようなリストは簡単に作成することができます。


あとは、


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
No|公報番号|発明の名称|出願人|出願日|  要約  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1|    |     |   |   |  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2|    |     |   |   |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


のように自分で項目を追加して、各公報データからコピー&
ペーストしながらリストを完成させましょう。



これで全6回にわたり説明してきましたシリーズも完結ですが
いかがだったでしょうか?

今後のコンテンツ作成のため、ご意見・ご感想等いただければ
幸いです。



4:特許検索の鉄則━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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本号の解説の中から鉄則として2つまとめます。


■特許検索の鉄則024

 特許検索結果として整理すべきデータは

  ・番号データ(出願番号・公開番号・登録番号)
  ・日付データ(出願日・公開日・登録日)
  ・出願人名
  ・発明の名称

 必要に応じて、

  ・特許分類(IPC・FI・Fターム)
  ・要約

 なども整理しておくと役立つ



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ショートカット
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2006-11-11 : 更新