Vol.019(2006-11-27)


■Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1:特許検索のネタ
 2:特許検索の基本のおさらい
  2-1:調査対象技術の明確化
  2-2:技術的特徴の抽出
  2-3:今後の特許検索の流れ
 3:特許検索の鉄則
 ◇ショートカット



1:特許検索のネタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第6号から第12号にかけて、 パナソニックのお掃除ロボット
搭載エアコンを特許検索のテーマとして、 約3ヶ月にわたって
以下の6回シリーズでお届けしました。


Vol. 6:特許検索の基本を学ぶ http://tinyurl.com/s7zpb
Vol. 8:キーワードを選定する http://tinyurl.com/y5eluy
Vol. 9:特許分類を探す(前編) http://tinyurl.com/y5x2fh
Vol.10:特許分類を探す(後編) http://tinyurl.com/vqraa
Vol.11:いざ検索!      http://tinyurl.com/vs6ep
Vol.12:Excelで検索結果を整理 http://tinyurl.com/y7mw82


今回はホンダ(本田技研工業)のASIMO(アシモ)のような
二足歩行ロボットを特許検索のテーマとして、5〜6回シリーズ
でお届けして参ります。

■参考ウェブサイト
・ASIMOオフィシャルサイト
 http://www.honda.co.jp/ASIMO/
・ASIMOのテクノロジー
 http://www.honda.co.jp/ASIMO/newmodel/

※今回の特許検索のテーマは、ホンダのASIMOのような二足
 歩行ロボットです。ホンダが出願しているASIMO関連特許
 に限定はしません。


前回のパナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンのシリーズ
をご覧になっていない方も、今回のシリーズを通して特許検索
の基本を習得していただきたいと思います。

また、既に前回のシリーズを読まれている方も、復習を兼ねて
読んでいただければ幸いです。

※パナソニックのお掃除ロボット搭載エアコンでは特許分類と
 して、FI(ファイル・インデックス)を使用しましたが、今回
 はFタームを使用した場合を解説していきます。



2:特許検索の基本のおさらい━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


特許検索とは、

  ある調査対象に関連する特許について調べて探し出す

ことです。


特許検索の基本として、以下の2つのプロセスが重要です。

 1)調査対象技術の明確化: どういった特許を調べるのか
 2)検索項目の組み合わせ: どれくらいの件数を調べるのか

1)は言うまでもないことですが、どういった技術を知りたいの
か、調べたいのか?をあらかじめクリアにしておかないと、後
で特許検索式を作成する場合に苦労します。


2)は1)で明確化した調査対象技術に沿って検索式を作成する
プロセスになります。


■参考ウェブサイト e-Patent Search.net
・検索式作成の基礎: 調査対象技術の明確化検索式作成の基礎: 検索項目の組み合わせ


━━━━━━━━━━━━━━━ 2-1: 調査対象技術の明確化


特許検索で検索可能な項目、つまり検索項目としては、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■特許検索の鉄則001

 主な検索項目として、

 ・種別  (特許・実用新案)
 ・権利状況(公開・登録)
 ・番号  (出願番号・公開番号・公告番号・登録番号)
 ・出願人・権利者
 ・技術分野:キーワード
 ・技術分野:特許分類(IPC、FI、Fターム)

 の6つがあり、検索式はこの検索項目の組み合わせで作る。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

でした。まずは調査対象技術を明確化しましょう。

今回の特許検索のテーマはASIMOのような二足歩行ロボットの
特許を探し出すことなので、


 種別  :特許
 権利状況:公開
 番号  :不明
 出願人 :限定しない
 技術分野:ASIMOのような二足歩行ロボット


とします。種別は実用新案を含めても結構です。また権利状況
も上記では"公開"のみを対象としていますが、"登録"を含めて
も結構です。


マメ知識:権利状況と特許調査の種類〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

通常、他社開発動向や技術動向全般を知る場合、公開系特許
(公開・公表・再公表)で特許調査を行います。つまり出願前
調査、技術収集調査、技術動向調査のような種類の調査は、
公開系特許で調査を行います。

侵害防止調査(パテントクリアランス調査)など、特許権の侵害
・非侵害が絡むようなケースは、登録系特許(公告・登録)によ
り特許調査を行います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-2:技術的特徴の抽出


先ほど技術分野として


       ASIMOのような二足歩行ロボット


と記載しました。この技術分野を、背景技術と技術的特徴に
分けます。つまり、


    技術分野 = 背景技術 + 技術的特徴


です。上述の技術分野を分けてみると、


    技術分野 = 背景技術 + 技術的特徴

         = ロボット + 二足

となります。


例えばロボットといっても、鉄腕アトムやASIMOのように人型
ロボットもありますが、AIBOのような動物型、つまり四足歩行
ロボットもあります。さらに工場に設置されている溶接や組立
のための生産ロボットもあります(生産ロボットは基本的には
据付なので足はありません)。


ASIMOのような二足歩行ロボットはロボットという背景技術の
中で、特に"二足で移動することができる"という技術的特徴を
有しています。


━━━━━━━━━━━━━━━ 2-3: 今後の特許検索の流れ


検索項目の洗い出しと、背景技術と技術的特徴の分離が終了
しました。今後の特許検索の流れは、

 次 回:キーワード(同義語)を選ぶ
 次々回:特許分類を選ぶ

と続きます(以下のテーブルを参照)。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         |  背景技術  |  技術的特徴  |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キーワード    |  ロボット  |  二足(歩行)  |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同 義 語    |   次回   |   次回    |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
IPC      |        |         |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FI       |   次々回   |   次々回   |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Fターム     |        |         |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



3:特許検索の鉄則━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今までの特許検索の鉄則3つを再掲し、本号の解説の中から
鉄則として1つまとめます。


■特許検索の鉄則001(再掲)

 主な検索項目として、

 ・種別  (特許・実用新案)
 ・権利状況(公開・登録)
 ・番号  (出願番号・公開番号・公告番号・登録番号)
 ・出願人・権利者
 ・技術分野:キーワード
 ・技術分野:特許分類(IPC、FI、Fターム)

 の6つがあり、検索式はこの検索項目の組み合わせで作る。


■特許検索の鉄則013(再掲)

 検索対象技術を検索項目に展開し、
 どの項目が明らかであるか把握する


■特許検索の鉄則014(再掲)

 検索対象技術は、技術分野と技術的特徴に分ける


■特許検索の鉄則038

 特許調査の種類に応じて、特許公報の権利状況(公開・登録)
 を選択する



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ショートカット
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ショートカットでは、メルマガ内で説明したウェブサイトへの
リンクをまとめています

・e-Patent Search.net−特許検索の基本情報・基礎知識−
http://www.e-patentsearch.net/

・検索式作成の基礎: 調査対象技術の明確化
http://www.e-patentsearch.net/introduction_patent_search_strategy1.html

・検索式作成の基礎: 検索項目の組み合わせ
http://www.e-patentsearch.net/introduction_patent_search_strategy2.html

メルマガ登録・解除 ID: 0000194221
特許電子図書館を使った[特許検索のコツ]

   

バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ

2006-12-09 : 更新