e-patent > メールマガジン > 米国特許検索入門 > (3) 特定技術分野の出願動向を調べる(1)

Vol.046(2007-11-05)


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007.11.05━


【本号のテーマ】

  米国特許検索入門(3)

          特定技術分野の出願動向を調べる(1)



■Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 1:特許検索のネタ

 2:日本特許の出願状況

 3:米国特許の出願状況を把握するための検索式作成

 4:特許検索の鉄則


1:特許検索のネタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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前回・前々回で登録・公開データベースを利用した競合他社の出願動向の検索
方法について解説してきました。またメルマガVol.39-42では「米国特許分類
(USPC)の基本とその探し方」について解説しました。これらの知識を生かして
「特定技術分野の出願動向」を調べていきましょう。


具体的なテーマとして、日本経済新聞で現在シリーズになっている「トヨタが
超える 1000万台の先に」で取り上げられた「トヨタのロボット開発」を取り
上げたいと思います。


トヨタと比較する企業として

        ホンダ (本田技研工業)
        ソニー
        ファナック
        安川電機

の4社が掲載されていました。今回はトヨタを含めた5社のロボット関連特許
の日本における出願状況の把握と、米国特許の検索式作成について説明します


※今回のシリーズではメルマガ購読者の方に実際に検索式を立てて、その式を
 私に連絡していただき、その式をベースにして解説していきながら、検索式
 の立て方のコツなどを解説していきたいと思います。



2:日本特許の出願状況━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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まずはトヨタ、ホンダ、ソニー、ファナック、安川電機の五社の日本特許出願
状況を調べていきます。といっても主眼は米国における上記5社の出願状況な
ので、サラリと解説していきます。


※トヨタは最近ロボットの研究開発に力を入れてきています。ホンダやソニー
 はASIMOやAIBOで有名ですが、ソニーは2006年にロボット事業から撤退する
 と発表しました。ソニーはこのロボット事業の一部をトヨタに提供している
 ことが報道されています。 またファナックや安川電機は産業用ロボット
 メーカーとして有名です。


さて、日本特許の出願状況を調べるためにロボット関連の特許分類を知る必要
があります。以前にメールマガジンで「ホンダの二足歩行ロボット関連特許」
を調べるシリーズで特許分類を掲載していますが、ロボット関連IPCとしては
以下のB25Jがよく付与されています。


B25J  マニプレ−タ;マニプレ−タ装置を持つ小室
    【注釈】このサブクラスにおいては、下記の用語は以下に示す意味で
        用いる:―"マニプレ−タ"は、空間内において有形の運動お
        よび方向の変更ができ、そのような運動および変更はヘツド
        から離れた手段によつて随意に制御されるような、把持部、
        またはワ−クヘツドを有するハンドリング器具、装置または
        機械を含む、例、プログラム制御の産業用ロボツト。


おおよその傾向を把握するのが主目的なので、このIPCだけを利用します。
件数を調べるために、特許電子図書館IPDLの公報テキスト検索を利用します。


・公報テキスト検索
 http://www7.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjkta.ipdl?N0000=108


●公報種別:     公開特許公報 (公開、公表、再公表) 

●検索項目選択

 出願人/権利者 : トヨタ自動車
           本田技研工業
           ソニー
           ファナック
           安川電機

 IPC       : B25J?

 公報発行日   : 1998?
           1999?
           2000?
           2001?
           2002?
           2003?
           2004?
           2005?
           2006?


トヨタ自動車の1998年〜2006年、ホンダの1998年〜2006年・・・・・と調べて
いくと、最終的に以下のような表が完成します。


       (公報発行年)
  --------------------------------------------------------------
       1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006
  --------------------------------------------------------------
  トヨタ   10   8  22   6   9   9  34  34  74
  --------------------------------------------------------------
  ホンダ   31  31  17  30  39  46  50  58  67
  --------------------------------------------------------------
  ファナック 37  27  24  13  15  15  39  46  43
  --------------------------------------------------------------
  安川電機  39  79  17  25  35  39  53  77  52
  --------------------------------------------------------------
  ソニー   34  32  43  120  121  102  108  85  30
  --------------------------------------------------------------

この表をMS Excelで整理してグラフ化すると


  http://www.e-patentsearch.net/mailmagazine/vol46graph_jp.gif


のようになります。


※日本経済新聞に掲載されているグラフのデータは本当かなぁ〜?とちょっと
 疑っていたのですが、トレンドとしては間違っていなかったですね(笑)



3:米国特許の出願状況を把握するための検索式作成━━━━━━━━━━━━
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それでは米国特許の出願状況を把握するための検索式を作成していきましょう


今回は購読者の皆様に検索式を考えていただきまして、その検索式について
講評していく形式を取りたいと思います。


検索式作成の条件は


 データベース:Issued Patents (PatFT)
 メニュー  :Advanced Search
        http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-adv.htm


を用いて「Field Code」を使った検索式を作成してください。検索式の構成と
しては


         (企業) AND (年) AND (ロボット)


という3つのモジュールから成り立ちますからね。


なお、これまで発行した以下のメルマガを参考にしてみてください。


 [米国特許分類(USPC)の基本とその探し方]

  Vol.39: http://blog.mag2.com/m/log/0000194221/108894403.html
  Vol.40: http://blog.mag2.com/m/log/0000194221/108917302.html
  Vol.41: http://blog.mag2.com/m/log/0000194221/108940612.html
  Vol.42: http://blog.mag2.com/m/log/0000194221/108966328.html

 [競合他社の出願状況を調べる]

  Vol.44: http://blog.mag2.com/m/log/0000194221/109034831.html


出来た検索式は


        << webmaster@e-patentsearch.net >>


まで送って下さい。検索式は添付ファイルで送っていただいても、メール本文
中に記載していただいても結構です。その際、メールのタイトルは【メルマガ
・検索式の件】としていただければ幸いです。


また次号以降のメルマガで取り上げさせていただきたいと考えているので、


 ◆業種・職種    a) メーカー:知的財産部員
           b) メーカー:技術者・研究者
           c) 特許事務所員
           d) 学生・院生
           e) その他

 ◆ハンドルネーム  ご自由にご記入下さい (本名は掲載いたしません)


の2点についてもご連絡ください。


送っていただいた方の検索式については、メルマガ上への掲載・不掲載問わず
私の方で解説を加えた上で個別に返信させていただきますので、ぜひドシドシ
送ってくださいね。


ちなみに検索式の締め切りは1週間後の11月12日(月)いっぱいとします。19日
までに皆様からお送りいただいた検索式を検討します。


3:特許検索の鉄則━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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いままでの特許検索の鉄則から、みなさんの検索式作成に役立つ鉄則を6つ
掲載します。


■特許検索の鉄則090

 技術用語から米国特許分類を探す方法として、

 ・米国特許分類のクラス・タイトルに含まれる技術用語からアプローチ
 ・技術用語インデックスからアプローチ

 の2通りある


■特許検索の鉄則093

 技術用語から米国特許分類を探す方法として、

   調べたい対象技術分野の技術用語をタイトルに含む公報を検索

 する方法がある


■特許検索の鉄則094

 米国特許公報のタイトル検索でヒットした公報に付与されている

  Current U.S. Class
  Field of Search

 をチェックする


■特許検索の鉄則099

 米国特許の登録特許検索では出願人ではなく、
                  権利譲渡人(Assignee)を用いる


■特許検索の鉄則100

 米国特許の登録特許検索では出願日ベースではなく、
                公報発行日ベースで整理した方が良い


■特許検索の鉄則101

 米国特許の登録特許検索ではデザイン特許なども含まれてしまうため
 出願の種類も考慮して検索式を作成する必要がある




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2007-12-28 : 更新