e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > 三洋電機・エネループ関連知的財産ポートフォリオ 3:特許編

作成 : 2009.11.08

 

シリーズ3回目になった「三洋電機・エネループ関連知的財産ポートフォリオ」。

 


 

今回はエネループアンカとエネループカイロ関連の特許を紹介していきます。

 

まずは特許電子図書館IPDLの公開特許公報フロントページ検索

 

アンカやカイロのIPC・FIなどが全然見当がつかないので、フロントページのキーワードでサクっと検索してみます。

 

とりあえず

 

・三洋電機
・懐炉 かいろ カイロ あんか アンカ

 

で検索してみます。すると68件ヒットして、以下のようなタイトルの特許が表示されます。

 

項番  公開番号      発明の名称
1. 特開2009-125340  懐炉
2. 特開2009-112592  コードレスアンカ
3. 特開2009-112591  コードレスアンカ
4. 特開2009-061122  カイロ
5. 特開2009-047072  電動送風機及び電気掃除機
6. 特開2009-034488  懐炉
7. 特開2008-259565  懐炉
8. 特開2008-161600  コードレスアンカ
9. 特開2008-132305  懐炉
10. 特開2008-057485  電動送風機
11. 特開2008-031508  電鋳用基板およびそれを用いた電鋳体の製造方法
12. 特開2007-270637  電動送風機
13. 特開2007-266643  回路装置の製造方法

 

タイトルが「コードレスアンカ」となっている特許は、確実にエネループアンカ関連特許であると推定できますが、5番目の「電動送風機及び電気掃除機」などはちょっと違いそうですね。

 

2番目、3番目、8番目の「コードレスアンカ」について確認してみると、

 

コードレスアンカ
出願番号:特願2007-290128
公開番号:特開2009-112592
Int.Cl.
A61F 7/08 (2006.01)
出願人 :三洋電機株式会社
【要約】
【課題】複数のヒーターを放熱プレートに理想的な状態で熱結合させる。
【解決手段】コードレスアンカは、ケース2に内蔵される電池1から供給される電力で発熱する発熱体3で、ケース表面に固定している放熱プレート4を加温する。ケース2は、中央凸に湾曲している放熱プレート4を上面に固定している上ケース2Bと、この上ケース2Bの下方開口部を閉塞している下ケース2Aとを連結して内部に収納部5を設けており、この収納部5に、複数の発熱体3を連結している回路基板7と電池1を配置している。上ケース2Bは、回路基板7と放熱プレート4との間に支持プレート30を設けており、この支持プレート30に設けた貫通孔33に発熱体3を配設して、発熱体3を放熱プレート4の内面に熱結合している。各々の発熱体3は、弾性体58を介して回路基板7に連結して、湾曲する放熱プレート4の内面に弾性的に押圧されて熱結合している。
【選択図】図5
Eneloop_2009112592

 

コードレスアンカ
公開番号:特開2009-112591
Int.Cl.
A61F 7/08 (2006.01)
出願番号:特願2007-290127
出願人:三洋電機株式会社
(57)【要約】
【課題】全体を軽量化しながら長時間にわたって適温に加温し、十分な強度にする。
【解決手段】コードレスアンカは、ケース2に内蔵される電池1から供給される電力で発熱する発熱体3で、ケース表面に固定している放熱プレート4を加温する。ケース2は、放熱プレート4の内面に支持プレート30を有し、この支持プレート30に対向して表面プレート20を設けて、支持プレート30と表面プレート20との間を収納部5としている。支持プレート30と表面プレート20との中間には、中間補強プレート10を配設している。中間補強プレート10と表面プレート20との間には、表面プレート20に連結してなる箱形支持リブ22を配設して、箱形支持リブ22で中間補強プレート10を支持している。さらに、支持プレート30の内面には、支持リブ32を連結して設けて、この支持リブ32を介して支持プレート30を中間補強プレート10に支持している。
【選択図】図4
Eneloop_2009112591

 

コードレスアンカ
公開番号 : 特開2008-161600
Int.Cl.
A61F 7/08 (2006.01)
F24D 15/04 (2006.01)
F24D 15/02 (2006.01)
H05B 3/00 (2006.01)
出願番号:特願2006-356924
出願人:三洋電機株式会社
【要約】
【課題】使用初期における発熱体の電気抵抗を大きくして消費電流を小さくし、電池による使用時間を長くする。
【解決手段】コードレスアンカは、ケース2と、このケース2に内蔵される充電できる電池1と、この電池1から供給される電力で発熱する第1の発熱体3Aとを備える。さらに、コードレスアンカは、電池1を充電する外部電力を制御して電池1を充電する制御回路6と、この制御回路6に制御される外部電力が供給されて発熱する第2の発熱体3Bとを備える。制御回路6は、外部電力の入力状態において、電池1と第2の発熱体3Bに外部電力を供給して、外部電力で電池1を充電すると共に、第2の発熱体3Bを発熱させる状態に制御し、外部電力の非入力状態においては、電池1の電力を第1の発熱体3Aに供給する状態に制御する。
【選択図】図9
Eneloop_2008161600

 

この3件に共通して付与されているIPCが

 

A61F7/08 暖めるパッド,寝床暖め器または暖めるマット(7/02が優先);湯たんぽ[3]

 

です。なるほどエネループアンカやエネループカイロは暖めるパッドだから、この分類で問題なさそうです。

 

そこで続いて、特許電子図書館IPDLの公報テキスト検索を行います。

 

公報種別:(以下の4つにチェック)
公開特許公報 (公開、公表、再公表)
特許公報 (公告、特許)
公開実用新案公報 (公開、公表、登録実用)
実用新案公報 (公告、実用登録)

 

IPC:  A61F7/08

 

and

 

出願人: 三洋電機

 

で検索すると、以下の33件がヒットします。

 

1. 特開2009-212047 切換スイッチを有する電子機器
2. 特開2009-125340 懐炉
3. 特開2009-112592 コードレスアンカ
4. 特開2009-112591 コードレスアンカ
5. 特開2009-061122 カイロ
6. 特開2009-034488 懐炉
7. 特開2008-259565 懐炉
8. 特開2008-161600 コードレスアンカ
9. 特開2008-132305 懐炉
10. 特開2006-204474 マッサージ機
11. 特開2006-051062 マッサージ機
12. 特開2005-285785 燃料電池
13. 特開2005-237726 マッサージユニット
14. 特開2005-102919 椅子型マッサージ機
15. 特開2004-024284 電気治療器のコントローラ
16. 特開2003-325679 電気治療器
17. 特開2002-119602 温熱式低周波治療器
18. 特開2002-113034 温熱治療器
19. 特開2002-113033 温熱治療器
20. 特開2001-309935 フットウォーマー
21. 特開平08-238268 電気カーペット
22. 特開平08-238267 電気カーペット
23. 特開平06-311996 温熱具
24. 特開平06-311995 温熱具
25. 特開平06-311994 温熱具
26. 特開平06-311993 温熱具
27. 特開平06-311992 温熱具
28. 特開平05-293182 温熱式電気治療器
29. 特開平05-293181 温熱式電気治療器
30. 特開平05-293180 温熱式電気治療器
31. 特開平05-293132 温熱治療器
32. 特開平05-293131 温熱治療器
33. 実開平05-084342 温熱治療器

 

カイロやアンカ関連の特許としては

 

2. 特開2009-125340 懐炉
3. 特開2009-112592 コードレスアンカ
4. 特開2009-112591 コードレスアンカ
5. 特開2009-061122 カイロ
6. 特開2009-034488 懐炉
7. 特開2008-259565 懐炉
8. 特開2008-161600 コードレスアンカ
9. 特開2008-132305 懐炉

 

の8件のようです。ちなみに登録特許は0件なので、他社参入の余地はありそうですね。

 

もちろんエネループそのものは二次電池(充電池)ですから、電子自体の特許や電池構造・電池充放電制御に関連する特許はもっと多く出ていると思いますが、ここではそこまで踏み込んで検索はしません。

 

パナソニックと三洋電機の合併に伴い、独禁法をクリアするために、エネループ系の事業はFDK(富士通系の電池子会社)に譲渡されるとのことですが、引き続き三洋電機がFDKから供給を受けて販売するとのことなので、知的財産権は三洋電機に残りそうですね。