e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > 電気自動車の充電用車止め

作成 : 2009.05.05

 

ちょっと前になりますが、

 

車止め:エコノミーでエコロジー 電気自動車充電、飯塚の企業が特許取得 /福岡

 

というニュースが流れました。

 

ニュースによれば、

 

電気自動車は家庭用の電源から充電できるが、建物から電気を引いた場合、人がコードに引っかかる可能性がある。特許をとった車止めは電気ケーブルを地中に埋め、自動車は最短のケーブルで車止めのコンセントから充電ができる。

 

のようです。

 

いったいどんな特許なんだろうか?と気になって調べてみました。

 

上記のニュースに記載されている企業名「有限会社MEC」で検索したり、MECの親会社「三国道路工業」で調べたり、三国道路工業の社長名をキーにして調べたり・・・・いろいろと調べてみましたが、どうやってみ見つからない。

 

いかん、特許検索・分析を生業にする者として何としても見つけねば!と強い決意のもと、検索キー収集のためにウェブサイト検索に切り替えました。

 

すると、

 

【特許第4280807号】
電気自動車の普及に伴って、事実上の標準となるべき車止め
電気自動車用の充電機能を備えた
「金属管によって構成された車止め及び車止め方法」

 

というまさにそのままのウェブサイトが見つかりました。

 

このウェブサイトを見て特許が見つからない理由が分かりました。

 

理由その1:出願日:平成20年(2008年)6月4日

 

当然のことながら公開特許公報は出願日から1年半(=18ヶ月)で発行されます。つまり、2008年6月に出願された特許の公開公報は2009年12月に発行されます。まだ発行されていない公開特許を探すことはできません。

 

理由その2:出願日:登録日:平成21年(2009年)3月27日

 

実は登録特許の登録日=登録公報発行日ではありません。通常は登録日から2ヶ月ぐらい遅れて登録特許が発行されます。

 

例として発行されたばかりの登録公報を見てみましょう。

 

【特許番号】特許4261499
【発明の名称】車両用テーブル構造
【特許権者】小島プレス工業,トヨタ自動車株式会社
 【登録日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【発行日】平成21年4月30日(2009.4.30)

 

登録日は2月20日ですが、公報が発行されたのは2ヶ月ほど後の4月30日です。

 

今回の電気自動車の充電用車止めの登録特許の内容が明らかになるのは、3月27日から約2ヶ月ほど後になりますので、5月下旬~6月上旬です(といってもウェブサイトに発明の概要や請求項1は記載されているので、だいたい把握できてしまうのですが・・・)。

 

特許検索メルマガや無料レポートまで作成しているのに、見つけることができない特許があっては・・・と冷や汗モノでしたが、何とか上述のような結果に落ち着いてよかったです。