e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > 亀田製菓・KAMEDA DIETシリーズ “10kcal DESSERT フルーツゼリー”

作成 : 2009.03.28

 

今日の我が家のおやつは桜餅とおせんべいの醤屋でした。

 

新潟県出身(ちなみに小千谷市出身)だからというわけではありませんが、おせんべいが好きです。おせんべいというと亀田製菓が同義語としてすぐに思いつきます。

 

たまたまですが今日食べた醤屋は亀田製菓の商品でした。

 

亀田製菓ってどんな特許を出しているんだろう?と気になったので調べてみました(ふつー気にならないですよね。やっぱり職業病?)。

 

特許電子図書館・公開特許公報フロントページ検索で、3行ある「出願人、発明の名称、要約」のうち1行に

 

亀田製菓

 

と入力して検索ボタンを押すと、検索結果として60件ヒットします(2009年3月28日現在)。

 

一覧表示で特許公開番号と発明の名称リストを見ると、リストの一番上に

 

1. 特開2009 – 000085 りんご果肉食感ゼリー

 

とありました。

 

「亀田製菓ってゼリーもやっているのかなぁ?」と不思議に思い、亀田製菓のウェブサイトを調べてみると・・・・ありましたゼリー!

 

KAMEDA DIETシリーズ

 

  10kcal DESSERT フルーツゼリー

 

亀田製菓もこういった商品を手がけていたんですね、まったく知りませんでした。低カロリーフルーツゼリーの商品紹介には

 

■商品紹介
大切なのはおいしさ。低カロリーデザートだっておいしくなければ続かない。ヒミツは果実もゼリーでつくっているから。本物の果実そっくりのおいしさ・食感で、大満足の本格デザートに仕上げました。

 

のように書いてあります。さて、ヒットした特許の内容を見てみましょう。

 

Kameda_diet2009000085

【発明の名称】りんご果肉食感ゼリー
【国際特許分類】Int.Cl.      A23L   1/06     (2006.01)
【出願番号】特願2007-166704
【出願日】2007年06月25日
【公開番号】特開2009-000085
【公開日】2009年01月08日
【出願人】亀田製菓株式会社
【要約】
【課題】りんご果肉食感を有するゼリーを提供する。
【解決手段】 本発明のりんご果肉食感ゼリーは、蓮根ペースト、1種以上の増粘多糖類、油脂乳化物を含んでなり、りんご特有の繊維感であるしゃりしゃりとしたりんご果肉食感を有する。蓮根ペーストは、蓮根を裁断手段を用いて細かく裁断することで得る。なお、裁断された蓮根ペースト内の蓮根組織片の表面積は0.3mm2~100mm2であることが好ましい。蓮根ペーストの濃度は1~20質量%、増粘多糖類の濃度は0.01~5.0質量%、油脂乳化物の濃度は1~10質量%であることが好ましい。このゼリー液のpHは酸性、とくに3.5~4.5であることが望ましい。くし型状に成型した、このようなりんご果肉食感ゼリーは、果実のりんごと同等もしくは近い外見を持ったものとなる。

 

 

蓮根(レンコン)ペーストを利用することで、りんごの果肉に近い食感・見た目を実現しているんですね。また、【特許請求の範囲】は掲載していませんが、【要約】 中でも蓮根ペーストの表面積・濃度などを規定していますね。こういったパラメータ特許って、非常に権利範囲を狭めて権利取得しているように思えてしまうですが、油断していると誰でも通常利用している範囲を権利として抑えられてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

おやつで何気なく食べたおせんべいから、亀田製菓の新商品(ヘルスケア商品という新たなジャンルへの参入)や関連特許について知ることができました。

ちなみに、この特許は2009年1月8日に公開されて、その約3週間後の1月30日に審査請求されています。さて、権利の行方は・・・?