e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > ロボット掃除機「ルンバ」関連特許

作成 : 2008.02.24

 

カブトガニのような姿をしているロボット掃除機「Roomba」(ルンバ)を知っていますか?

 

 

ロボット関連のブログも立ち上げたので、何気なくロボット関連のニュースを見ていたらロボット掃除機を売り出し 日本ロボットサービスという記事が目に留まりました。何でもホテルや旅館にロボット掃除機「ルンバ」の導入を進めているとのこと。

 

そういえばルンバって名前は聞いたことがあるけど、どんな特許か調べたことないなぁということに気づき、早速調べてみました。

 

◆ルンバはロボット?掃除機?

 

職業柄、いろいろな分野の調査をしているのでIPCやFI・Fタームがすぐに思いついてしまいます。

 

今回はロボット掃除機ということで、私はてっきり「ロボット」の分類が付与されているだろうということで、Fタームの3C007「マニプレ-タ・ロボツト」の用途分類である「AS15・清掃」で調べてみました。

 

が、ルンバそのものの特許がない・・・

 

なぜだろうと思い、ルンバの出願人であるiRobot(アイロボット)の名義で調べてみました。すると

 

  1. 特開2007-149115 自律ロボットのドッキング方法
  2. 特開2007-133891 自律型ロボット用マルチモード処理方法及びシステム
  3. 特開2006-331434 自律型ロボット
  4. 特開2006-318483 自律型ロボット用マルチモード処理方法及びシステム
  5. 特開2004-195215 自律的床清掃ロボット
  6. 特開2003-228421 ロボットの位置を特定して閉じ込めておく方法およびシステム
  7. 特表2007-520012 自律ロボットのドッキング方法
  8. 特表2007-519468 清浄装置用デブリセンサ
  9. 特表2004-522231 自律型ロボット用マルチモード処理方法及びシステム
  10. 特表2003-532218 移動ロボットを遠隔操作するための方法およびシステム

 

の10件がヒットしました。5番目の特許がルンバ関連特許になるのですが、この特許に付与されているIPCやFタームを見てみると・・・

 

  • IPC:A47L  9/04、A47L  9/00、A47L  9/28、A47L 11/24、A47L 11/40
  • Fターム:3B006、3B057、3B061

 

これって電気掃除機の分類なんですね。

 

「ルンバはロボットだ」という思い込みがあったために、ロボット系の分類からアプローチしてしまいましたが、そもそもが電気掃除機ですからね。そりゃ電気掃除機の分類が付与されますね。思い込みに捉われていたことを反省。

 

◆ルンバ関連特許

 

紆余曲折ありましたが、ルンバ関連特許を見つけました。

 

Irobot_2004195215 Irobot_2004195215_fig2

【発明の名称】自律的床清掃ロボット
【出願番号】特願2003-403161
【出願日】平成15年12月2日
【優先権主張番号】10/320729
【優先日】平成14年12月16日
【優先権主張国】米国(US)
【公開番号】特開2004-195215
【公開日】平成16年7月15日
【出願人】アイロボット コーポレイション

【要約】
【課題】 清掃能力を最適化すると共に電力要求を最小化する。
【解決手段】 ハウジング基礎構造と、電力サブシステムと、駆動サブシステムと、命令/制御サブシステムと、自己調節清掃ヘッド・サブシステムと、を備え;該自己調節清掃ヘッド・サブシステムは、上記シャーシに枢動組み合わせで取付けられたデッキと、上記デッキに組み合わせて取付けられると共に清掃動作の間に上記駆動サブシステムにより動力供給されて粉塵を掃引するブラシ・アセンブリと、上記デッキに組み合わせて配設されると共に上記駆動サブシステムにより動力供給されて清掃動作の間に粉塵を吸い込む真空アセンブリと、上記駆動サブシステム、上記ブラシ・アセンブリおよび上記シャーシに組み合わせて取付けられ、上記ブラシ・アセンブリにおけるブラシトルクの増大に応じて上記シャーシに関して上記デッキを枢動させるべく自動的に作用するデッキ調節サブアセンブリとを含む、自律的床清掃ロボットが提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシを含むハウジング基礎構造と、
当該自律的床清掃ロボットに動力供給するためのエネルギを提供する電力サブシステムと、
清掃動作のために当該自律的床清掃ロボットを推進すべく作用する駆動サブシステムと、
清掃動作を行うために当該自律的床清掃ロボットを制御すべく作用する制御モジュールと、
自己調節清掃ヘッド・サブシステムと、を備え、
該自己調節清掃ヘッド・サブシステムは、
上記シャーシに枢動組み合わせで取付けられたデッキと、
上記デッキに組み合わせて取付けられると共に清掃動作の間に上記駆動サブシステムにより動力供給されて粉塵を掃引するブラシ・アセンブリと、
上記駆動サブシステム、上記ブラシ・アセンブリおよび上記シャーシに組み合わせて取付けられ、上記ブラシ・アセンブリにおけるトルクの変化に応じて上記シャーシに関して上記デッキを枢動させるべく自動的に作用するデッキ調節サブアセンブリと、
上記ブラシ・アセンブリにより掃引された粉塵を収集すべく該ブラシ・アセンブリに連結された手段と、
を含む、
自律的床清掃ロボット。

 

特許請求の範囲に構成要件をズラズラと列挙しているのが、いかにもアメリカっぽいですね。ちなみにこの特許は審査請求がされていますが、まだ登録にはなっていません。