e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > フマキラーの「花粉 鼻でブロック」

作成 : 2008.02.11

 

花粉症の季節になりました。

 

この季節になると花粉症対策商品のCMを数多く見かけるようになります。その中で私が注目したのがフマキラーの「花粉 鼻でブロック」です。

 

以前、花粉症対策商品としてユニチャームの「超立体マスク」を本シリーズで取り上げたことがありました。今回はフマキラーの「花粉 鼻でブロック」を取り上げたいと思います。

 

 

●携帯に便利な使い切りタイプ
PTPシートに1回分のクリームが入っている形状です。使った部分から捨てられる、携帯しやすいサイズです。

 

●鼻の穴に塗るだけ!
外出前やお掃除前などに、鼻の穴にクリームを塗るだけで、花粉をはじめダニのフンや死がい、ペットのフケ、ハウスダストなどのアレルゲンの吸入を防ぎます。

 

●マスクいらず!
マスクのわずらわしさがないから、イライラせずにいつも快適。

 

●医薬品ではありません

 

●眠くならないから安心!
運転中やお仕事中でもお使いいただけます。妊娠中・授乳期の方やお子様にも安心です。

 

●無味無臭なので嗅覚、味覚に影響なし!
塗布直後に食事しても大丈夫です。

 

●1回の使用で、約4時間の持続効果!
1日4回塗って、本品は3日分です。

 

●香料・着色料・保存料は一切使用していません

 

この製品は、「鼻の穴に塗る」ことが特徴です。

 

早速、フマキラーの特許を調べてみました。特許電子図書館・公報テキスト検索で以下の条件で調べました。

 

  • 種別:公開特許公報 (公開、公表、再公表)
  • 出願人/権利者:フマキラー
  • 要約/請求の範囲:花粉

 

すると、以下の7件の特許がヒットしました。

 

  1. 特開2006-348429 マスク処理用組成物
  2. 特開2006-132073 空気中浮遊粒子の付着防止用繊維処理剤
  3. 特開2005-104847 アレルゲン除去剤
  4. 特開2004-256489 鼻腔内塗布用剤
  5. 特開2002-249442 アレルギー減感作治療薬
  6. 特開2001-335474 アレルゲン除去方法及び製剤
  7. 特開2000-063207 アレルゲン除去方法及び製剤

 

この7件の内容を確認していくと、5件目にヒットした「特開2004-256489 鼻腔内塗布用剤」が今回の「花粉 鼻でブロック」関連特許であると分かりました。

 

◆特開2004-256489 鼻腔内塗布用剤

【発明の名称】鼻腔内塗布用剤
【出願番号】特願2003-51566
【出願日】平成15年2月27日
【公開番号】特開2004-256489
【公開日】平成16年9月16日
【出願人】フマキラー株式会社, 日興リカ株式会社
【要約】
【課題】鼻腔内の粘膜のアレルギー反応を防止するのに適切な特性の鼻腔内塗布用剤の提供。
【解決手段】鼻腔内塗布用剤として、40℃における動粘度が4~110mm2/Sの飽和の炭化水素を主成分として用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
40℃における動粘度が4~110mm2/Sの飽和炭化水素を主成分とする鼻腔内塗布用剤。
【請求項2】
40℃における動粘度が4~110mm2/Sの飽和炭化水素を25~60%含み、25℃における稠度が190~340である鼻腔内塗布用剤。
【請求項3】
眠気防止剤を添加した請求項1又は2記載の鼻腔内塗布用剤。
【請求項4】
スギ花粉 対応のために用いる請求項1~3のいずれか一項に記載の鼻腔内塗布用剤。

 

鼻の穴の中に塗るので、ドロドロしている必要があるんですね。40℃という人間の体温に近い温度での動粘度を規定しています。また請求項3では眠くならないための「眠気防止剤」を添加する旨が記載してあります。

 

なおこの特許はフマキラーと日興リカという会社の共同出願です。日興リカという会社は聞いたことがなかったのですが、ウェブサイトを見ると

日興リカ株式会社はスペシャリティケミカルズ、新素材のパイオニアとして未来へ向けて発進しています。化学を通して、人と自然の調和、豊かな暮らしへの貢献をめざし、食品、化粧品、医薬品からマルチメディアでの電子材料まであらゆる分野のニーズに応えるべく意欲的な挑戦を続けています。

 

とのことで新規素材の研究開発に特化した企業であることが分かります。フマキラーの「花粉 鼻でブロック」製品化にも新規素材開発が深く関わっているんですね。