e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > 積水ハウスの地震動エネルギー吸収システム[シーカス]

作成 : 2007.08.26

 

宇宙飛行士の毛利衛さんがCMに出演している

 

積水ハウスのSHEQAS(シーカス)

 

このシーカスですが、「地震のエネルギーを熱エネルギーに変換することで、地震の振動を吸収する」というシステムです。CMで地震で揺れている家の一部がサーモグラフで赤くなっていく様子をご覧になった方も多いかと思います。

 

ちなみにCMでも紹介されているとおり、兵庫県南部地震の際の規模で15秒間揺れたとき25kcalのカロリーになります。この25kcalというカロリーですが、体重60kgぐらいの人が5分ほどのジョギングで消費するカロリーとほぼ等しいんですね。

 

ここに目をつけて、地震のエネルギーを熱エネルギーに変換してしまうことで振動を抑えるようというのがSHEQAS(シーカス)です。

 

今回はこのSHEQAS関連特許を紹介します。

 

■シーカス関連特許

 

Sheqas2006283374【発明の名称】軽量鉄骨住宅の制震構造
【出願番号】特願2005-104275
【出願日】平成17年3月31日
【公開番号】特開2006-283374
【公開日】平成18年10月19日
【出願人】東海ゴム工業、積水ハウス
【要約】
【課題】地震による振動エネルギーを効率的に熱エネルギーに変換し、建物の変形を軽減することが可能な制震構造を提供する。
【解決手段】枠組フレーム1の中桟4の上側の領域R1においては、第一粘弾性ダンパー5aが傾斜状に取り付けられており、中桟4の下側の領域R2においては、第二粘弾性ダンパー5bが傾斜状に取り付けられている。また、枠組フレーム1は、水平方向に変形し、層間変形角が1/200radである場合に、第一粘弾性ダンパー取付部分の取付剛性、第二粘弾性ダンパー取付部分の取付剛性、第一粘弾性ダンパーの貯蔵剛性、損失係数、第二粘弾性ダンパーの貯蔵剛性、損失係数が、所定の条件を満たすように調整されている。

 

他にも以下の関連特許があります。

 

  • 特開2007-016447 ブレース型粘弾性ダンパーの取付構造
  • 特開2006-283377 軽量鉄骨住宅の制震構造
  • 特開2006-283376 軽量鉄骨住宅の制震構造
  • 特開2006-283375 軽量鉄骨住宅の制震構造
  • 特開2006-283373 軽量鉄骨住宅の制震構造

 

いずれも積水ハウスと東海ゴム工業の共同出願案件です。このシステムでは粘弾性ダンパーがキーポイントになりますので、積水ハウスは粘弾性ダンパーについて東海ゴム工業との共同開発を行ったと考えられます。