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最近世の中をにぎわしている農薬入りの毒入り中国製餃子。

 

そういえば餃子関連特許にはどういったのがあるんだろう?と気になりまして調べてみました。

 

餃子関連特許を調べるといっても、どういった特許分類が付与されているか分からないので、まずは「かんたん特許検索」でどういったIPCが付与されているのか調べてみます。

 

これまでブログでも紹介してきたかんたん特許検索ですが、2月7日にIPCランキング機能が追加搭載されました。予備検索で、どういったIPCが付与されているのか調べるのに役立ちます。

 

今回問題となったのは冷凍餃子なので、「冷凍 餃子」で調べてみます。スペースを空けて調べると180件、スペースを空けないと18件です。スペースを空けた場合の「冷凍 餃子」の180件を対象にIPCランキングボタンを押すと、

 

  1. 43件 A23L1/48: ・上記サブグル-プに属さない食品組成物またはその処理
  2. 34件 A23L1/30:  ・・添加物を含有するもの
  3. 31件 A23L1/16: ・・パスタ型のもの,例.マカロニ,ヌ-ドル
  4. 23件 A23L1/03: ・添加物を含有するもの
  5. 18件 A23L1/01: ・食品の一般的な加熱調理方法,例.ロ-ステイングまたは油揚げ
  6. 17件 B65D81/34: ・包装体中で料理または加熱するようにした食料品を包装するためのもの
  7. 13件 A61P3/10: ・・過血糖症のためのもの,例.糖尿病治療剤
  8. 12件 A61P43/00: グル-プ1/00から41/00に展開されていない特殊な目的の医薬
  9. 10件 A23K1/16: ・飼料要素補足物質が添加されたもの;固型塩

 

のようなランキング結果が出ます。A23L1(食品または食料品;その調整または処理)が餃子関連のIPCとして抽出できました。餃子そのものに関するIPCはなく、A23L1/48が付与されている、ということも分かりました。

 

ちなみに「冷凍 餃子」でヒットした180件を対象に出願人ランキングを取ると、

 

  1. 14件 タカラバイオ
  2. 9件 味の素
  3. 7件 J−オイルミルズ
  4. 5件 江崎グリコ
  5. 5件 三栄源エフ・エフ・アイ
  6. 5件 昭和産業

 

となります(ちなみに、かんたん特許検索の収録期間は2005年以降です)。

 

今回問題となったJTフーズの親会社である日本たばこ産業の冷凍餃子関連特許は?というと、1件ありました。

 

【発明の名称】でん粉を主体とする包子、餃子または焼売などの皮及び麺帯の機能改善
【出願番号】特願2005-41805
【出願日】平成17年2月18日
【公開番号】特開2006-223205
【公開日】平成18年8月31日
【出願人】日本たばこ産業株式会社
【要約】
【課題】餃子、焼売等の皮を使用する食品において、調理後の食品同士の付着防止、喫食時の破れを防止する。
【解決手段】でん粉を主体とし、でん粉100gに対し米粉1.0g~50g(好ましくはでん粉100gに対し米粉1.0g~43g、より好ましくはでん粉100gに対し米粉1.0g~26g、さらに好ましくはでん粉100gに対し米粉2.5g~12g)を含む、食品生地または食品生地用組成物を提供する。これらは、中華料理用の皮または麺(好ましくは包子、餃子または焼売用の皮、より好ましくは包子、餃子または焼売用の澄麺皮)を製造するのに適している。
【効果】食品同士の付着、皮の破れ等が改善される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
でん粉を主体とし、米粉を含有する、食品生地または食品生地用組成物。

 

冷凍餃子ではなくて餃子の皮の特許でした。

 

[参考:餃子関連特許分類の特定]

 

IPC:A23L1/48が特定できたので今度はパテントマップガイダンスで餃子関連のFタームがないか見ていきます。

 

FIハンドブックでA23L1/48を調べてみると、補足説明に「餃子、しゅうまい、コロッケ、ハンバーグ、中華ちまき、ピザ等、これ等の装置(例、しゅうまい成形機、ハンバーガー自動調整装置) 」と書いてありますので、A23L1/48には餃子関連特許が含まれていることが確認できました。

 

テーマコードを見ると4B036とありますので、このFタームをチェックします。

 

すると

 

LF11:・餃子,ワンタン,焼売,春巻,中華饅頭

 

という項目がありました。餃子関連特許分類ですが、ワンタンやシュウマイや春巻なども含まれています。皮で具を包む、という点で餃子と一緒です。

 

特許電子図書館・特許分類検索で、このFターム「4B026LF11」を使って調べてみると940件ヒットします(期間限定なしで、特許・実用新案対象)。

 

ヒットした公報の中で最も古いのは実公昭05-011421「シュウマイ形成器」、餃子関連で最も古いのは実公昭43-015514「ギョウザ製造機」でした。このギョウザ製造機のクレーム・図面は

 

フレーム1上左右の無端鎖2,2′間に所要数の可動枠3を互架し、各可動枠3横架した進行方向の軸4にばね5により左右に開閉するギョウザ型6,7を取付け、フレーム1の終末側にギョウザ型6,7が通過する位置の左右において終末に向かって漸次間隙が狭くなった誘導レール8,9を設け、かつ誘導レール8,9の末端を可動枠3が垂直位置に達する前後の位置にまで延長したギョウザ製造機

Gyoza_jp43015514u

 

のようになっています。公報をじっくり読むと内容が分かります。それほど高度な内容ではありませんが、小さな改良がコツコツ積み重なって技術の変革につながっているんだぁ、としみじみ感じます。