e-patent > コラム > 身近な特許・意匠 > ハウス食品のオーザック

作成 : 2005.09.20

 

しばらく更新が途絶えておりました身近な特許シリーズ。

 

 

今回はハウス食品の”オーザック”を取り上げます(参考URL:ハウス食品 商品カタログ : オー・ザック)。

 

 

オーザックの袋を見ると、特許バブリング製法、という文字が目に入ります。上記ホームページを見ると、

 

 

特許バブリング製法でフライングしボコボコとした形状に仕上げているので、ザクッとした食感と豊かなポテトの風味が味わえるポテトチップスです。

 

 

との説明があります。つまり、特許バブリング製法とはオーザックのボコボコとした形状を実現するための製法であるということが分かります。

 

 

それでは、早速特許庁電子図書館の公報テキスト検索特許バブリング製法について調べましょう。とその前に、パテントマップガイダンスで、ポテトチップスに関するIPCを見つけましょう。

 

 

まずポテトチップスは”食品”なので、食品のIPCを調べてみると(●キーワード検索で”食品”と入力)、

 

 

A23 食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理

 

 

が見つかりました。おそらくこの下位にポテトチップスに関するIPCがあると分かります。

 

 

次に●キーワード検索でキーワードに”じゃがいも+ポテト+馬鈴薯”と入力し、サーチ範囲(分類コード、テーマコード)に”A23L”と入力し、右側の照会画面を”IPC(第7版)”にして検索します。すると、

 

 

A23L1/216 ・・・馬鈴薯の「2」

 

 

がヒットしました。これだけではよく分からないので、リンクをクリックすると、

 

 

・1/00 食品または食料品;その調整または処理(その保存一般3/00)「4」 CC

(途中省略)

・1/212 ・果実または野菜の調製(豆類の調製1/20;収穫した果実または野菜の大量処理A23N)「2」 CC
・1/214 ・・塊茎または類似の澱粉含有根菜類の「2」 CC
・1/216 ・・・馬鈴薯の「2」 CC 
・1/2165 ・・・・成形されない乾燥製品,例.粉末,フレーク,顆粒または塊状物「4」 CC
・1/217 ・・・・ローストまたはフライ製品,例.スナックまたはチップス「4」

 

 

A23L1/216の位置づけが分かります。ここでA23L1/217を見ると、ローストまたはフライ製品,例.スナックまたはチップスとありますので、おそらくこれがポテトチップスの分類であろうと推測できます。

 

 

さてIPCを探すのに時間がかかりましたが、特許庁電子図書館の公報テキスト検索で調べてみましょう。

 

 

検索項目選択から出願人/権利者で”ハウス食品”、IPCで”A23L1/217″を入力します。

 

公報種別は特許公報 (公告、特許) にしましょう。

 

 

すると、8件がヒットしました。

 

 

1. 特許3522179 膨化食品の製造方法
2. 特許3497796 膨化食品、その製造方法及びトッピング組成物
3. 特許3251897 スナック食品
4. 特許3249926 油揚食品製造装置
5. 特許3233881 膨化スナックの製造方法
6. 特許2991897 ガゼットタイプの食品充填用包装袋
7. 特許2862464 ガゼットタイプの食品充填包装袋
8. 特許2631150 野菜含有スナック食品の製造方法

 

 

特許の中を読んでいくとオーザックの特許バブリング製法関連の登録特許は以下のものであると特定できました。

 

 

■特許3233881
【発明の名称】膨化スナックの製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】0.5~5mmの薄層に成形されたスナック原料を予備油揚げした後、当該スナック原料に凍結処理および解凍処理を施し、その後、減圧下で油揚げすることを特徴とする膨化スナックの製造方法。
【請求項2】 予備油揚げが加圧下で行われることを特徴とする請求項1記載の膨化スナックの製造方法。
【請求項3】 解凍処理が湯煎処理または油揚げであることを特徴とする請求項1記載の膨化スナックの製造方法。
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に複数の比較的大きな空洞を有し、サクサク感のある食感を有する膨化スナックを得るための方法に関する。

 

 

特許請求の範囲を一読しただけでは、ちょっと分かりにくいですが、【発明の詳細な説明】の中にある【発明の属する技術分野】を見ると、

 

 

本発明は、内部に複数の比較的大きな空洞を有し、サクサク感のある食感を有する膨化スナックを得るための方法に関する。

 

 

との記載がありましたので、これがオーザック特許だと予想できます。

 

 

製法特許だったので、図面はありませんでした。

 

 

今度オーザックを食べるときは特許請求の範囲を噛み締めながら食べてみたら、また一味違うのではないでしょうか?

 

2005.09.20